旧関山宝蔵院庭園(名勝)   場所:新潟県妙高市関山4808
 霊峰妙高山を荘厳する祭壇とも言うべき神聖な庭園。妙高山の神聖な湧き水を石樋で導水して滝の上部から布滝を落とす滝を主体とした庭である。修験道の霊山を崇拝する特殊な形態の庭園である。

 当庭園は庭園という言葉を使うことに躊躇するのである。滝組の背後に借景的に妙高山が見えるというのではなく、妙高山そのものがご神体であり、聖水による滝組もご神体の一部である。観賞の対象というよりも畏敬して崇拝の対照である。特殊な形態の文化遺産である。

 現時点ではこのような神聖というべき庭園は他には発見されていないが、富士山、白山、御嶽山、立山、、大山などの甘南備山の周辺には新たな発見を待っているのではないだろうか。
須弥山と妙高についての文献紹介『須弥山と極楽』16頁引用 定方晟著 講談社現代新書
 「須弥山の須弥というのはインド語のsumeru の音訳である。・・・・。インドの国民叙事詩『マハバーラタ』に「メール」(Meru)とあるが、文献上にこの山の現れる早い例であるが、仏教はこれを取り入れたものであろう。そして「メール」は、インド・アーリア語の美称の接頭辞 su‐を付けて、「スメール」と呼ぶ。この意訳は「妙高」である。・・・・長野県と新潟県の境界に立つ妙高山は、地名辞典によれば、古い呼称の「なか山」からきている。「なか山」を「名香山」と書いた段階を経て、これを音読みにして「妙高山」と書きかえたものだそうである。」

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妙高山とカイラス山の形について(中田がインターネットで調べた結果)
妙高山の形は仏典の須弥山と描かれている「カイラス山」に類似した形をしている。
当山を妙高山と言われるようになったのは、その秀麗さと形が似ていることを、何らかの情報に基づいて知っていたと思われる。
 
妙高山                            カイラス山

「写真提供:妙高市」

庭園中央にある滝部の石組。ただし数年前の大雪により石組みの一部が崩壊した。パイプにより石の崩落を防いでいる。

滝の右側護岸と池中には亀島が

滝の左護岸は石の面を斜め下方に差し込むように積み上げている。この手法によって石組みが崩れないようにするためである。画面右端に崩落しかかっている板状の石は布瀧として使用されていたのだろうか。

滝に向かって右側の造形は亀島か

滝に向かって左が派の出島は鶴島か

滝口の右護岸には巨石がも通れれ、また斜面にも大きな石が配石され見事な景観を示している。

滝の左側の斜面にも大きな石が配布されている。またこの位置から見た宅口の石組みは城壁を思わせるほどに堅固である。

旧関山宝蔵院への入口の階段
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